永久凍土が解けて、いろいろ厄介な問題を引き起こすらしいとよく耳にする。しかし、そもそも永久凍土って何なのか。それが解けると何が起きるというのか。毎年シベリアの永久凍土に通ってその変化を調べている飯島さんに、そのあたりの事情をうかがうことにしました。 1. Enjoy the videos and music you love, upload original content, and share it all with friends, family, and the world on YouTube. 溶ける永久凍土. ツンドラ(ロシア語: тундра, 英語: tundra )とは、地下に永久凍土が広がる降水量の少ない地域のことである。 凍原(とうげん)、寒地荒原(かんちこうげん)と訳す。 主な永久凍土は、米アラスカ、カナダ、欧州北部、ロシアをまたぐ北極圏と北方林地帯に広がっていて、北半球ほどの規模ではないが、南半球でも南米アンデス山脈と南極大陸に存在し、日本でも永久凍土はあり、北海道の大雪山、富士山、富山県の立山だけで確認されています。 そもそも、凍土を「永久」と形容するのは科学的な観点からはあまり正確ではない。「永久凍土」という用語が現れたのは1920年代だが、1950年代にはすでに、学者らは自然界に永久はないと判断し、「多年凍土」と呼ぶようになった、とヤクーツクの凍土研究所の水文学者、ニキータ・タナナエフ氏は説明する。「多年凍土には、2千年以上溶けない凍った土壌、という単純な定義を与えた。」 実際には、凍土の上層は夏に少し溶ける。その時、非常に興味深い景観が生まれる。, これは、ヤクーツクのスィルダフ村近郊で撮られた写真だ。「夏の」凍土は、溶けて湖に流れ込むチョコレートのように見える。, こうした現象はサハ共和国(ヤクーチヤ)では珍しくない。ここでは30度以上の猛暑になることがあり、永久凍土も二、三㍍ほど溶ける。結局は冬にすべて凍って元通りになる。, 地中に純粋な氷が埋まっている地域もある、とタナナエフ氏は話す。「こうした場所は上から見ると網のように見える。千年もの間、土壌は冬に凍って容積を縮め、ひび割れ、夏には水で満たされ、次第に地中に深さ数十㍍に及ぶ細い氷の脈を形成していく。こうして多角形のツンドラが形成される。」 こうした多角形は小さく、最大でも40㍍ほどだ。サハ共和国、タイミル半島、チュクチ半島にかなりたくさんある。, 純粋な氷は多角形だけではない。層状のものもある。これは氷の脈ではなく、岸辺にできる一面の氷だ。, より壮大に見えるのが、夏の地表の氷だ。このような地表の氷の中で最も有名なのがヤクーツクから100キロメートルのところにあるブルウス氷原だ。想像してほしい。気温30度、太陽が照り付ける中、あなたは本物の氷の王国にいるのだ。, このような自然現象が最もよく見られるのは山地で、そこでは地下水が亀裂を伝って地表へ上昇しながら冬に川面の氷を形成する。これはほとんど溶けない。こうした氷原の中で世界最大のものであるボリシャヤ・モムスカヤ・ナレジがサハ共和国にある。この氷原は全長26キロメートルもある。氷の厚さは最大五、六㍍にもなり、上部では水が流れて小さな水路を穿っている。水によって氷は明るい水色になる。夏に少し溶けるが、次の冬に新たな氷ができる。こうした氷原はヤクーチヤにはまさに無数にある。毎年冬に50立方キロメートル以上の水が氷る。, ところで、人々は今でも川の氷を利用して淡水を蓄えている。永久凍土に井戸を掘るのは、はっきり言って無謀な挑戦だからだ。, とはいえ、実際にこれをやってみようと決めた一人の野心家がいた。19世紀初め、露米会社の商人、フョードル・シェルギンは、凍った土の層の下に水を見つけようと決めた。結局116㍍で諦めた。とうとう水は見つからなかったのだ。シェルギンの立坑は研究目的で利用されるようになった。1930年代、立坑は140㍍まで掘られ、凍土研究所に譲渡された。現在この抗では、特別なセンサーを使い、さまざまな深さの凍土の温度の変化を調査している。, 現地住民は、昔から寒さを自分たちの役に立つように利用する術を身に付けてきた。例えばサハ共和国では、一軒家に特別な冷凍室が掘られている。室温は氷点下で、一年中食料を保管できる。ただし、このような冷凍室を掘るには、低緯度地域よりもやや時間がかかる。スコップの他に、火が必要だからだ。掘削地に焚き火を起こし、土を溶かして掘り進める。, ヤマル半島のノーヴイ・ポルト村には、世界最大の天然冷凍庫がある。1950年代、魚を保管するため、通路で結ばれた約200の洞窟が地下に掘られた。ここの室温は自然の力で常に約マイナス12~15度に保たれている。, ところで、各地の永久凍土にそれぞれの匂いがある。「ヤクーツクの凍土研究所の地下トンネルに潜れば、有機物の非常に強い匂いを感じるだろう。土壌の有機物が溶けて腐り始めているためだ」とタナナエフ氏は話す。「ところがクラスノヤルスク地方イガルカの永久凍土博物館では、特に匂いはせず、湿った土の香りがするだけだ。土壌が全く違うのだ。」, 確かに、近年では世界の多くの地域で凍土がかつてよりも深くまで溶けている、と学者らは指摘している。「今のところ一年間にそれほど多くの凍土が失われているわけではなく、20年に10㌢ほどだ(しかも全面的ではなく、ノリリスクのいくつかの地方やザバイカリエの南部だけだ)。しかしサハ共和国では、凍土が地下数百メートル、場所によっては1.5キロメートルまで後退している」とタナナエフ氏は言う。どのような影響が出るのだろうか。, 「緑のエンドウ豆のパックを冷凍庫に入れておけば、そこで10年でも千年でも見栄えの良いまま保たれるだろう」とタナナエフ氏は説明する。「凍土は、緑のエンドウ豆の代わりに草、葉、泥炭の山をしまった冷凍庫のようなものだ。こうした有機体はすべて溶け出し、微生物に分解されるが、微生物はその活動の過程でメタンを出し、その他のプロセスの影響で二酸化炭素も出す。二大温室効果ガスだ。」, 「凍土が溶けるほど温度が上がり、そしてさらに凍土が溶ける。負のスパイラルだ」と前出の水文学者は話す。結果として年間平均気温は少しずつ上昇している。, 彼は10年前のヤクーツクの冬を覚えている。当時は丸一週間マイナス60度台ということもあった。それが近年では、たったのマイナス35~45度だ。都市化も部分的に影響している。北方の街のすべての建物が杭の上に築かれているとはいえ、集合住宅からの熱放射はいずれにせよ空気を温めている。熱水が漏れることによっても土壌は溶ける。このため住宅は沈み、ファサード、とりわけ窓枠にひびが見られる。結果として住宅は断熱効果(北方では生命線である)を失い、基礎は住宅を支える力を失っている。「ノリリスクではかつて、そうした水漏れによってラウレアートフ通がすっかりさらわれてしまった」とタナナエフ氏は話す。, このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。, ロシアには永久凍土が掃いて捨てるほどあり、国土の3分の2、タイミル半島からチュクチ半島までが永久凍土で覆われている。凍り付いた大地で暮らすのは非常に困難だ。冬は厳しく、大地には特に何も育たず、建物を建てるのにも相当の費用がかかる。それにもかかわらず、現地住民は凍土を守ろうと努め、凍土研究者はこうした地域の気候の変化を逐一観察している。. 厳しい寒さのため、分布域の北部では永久凍土が広がっている。 この地域は、WWFの「 グローバル200 」に指定されている。 また、WRIの「 Intact Forest 」にも未開拓の森林が残っている地域として示されており、保護価値の高い森林であるといえる。 最新の調査から、気候変動の影響によって、ロシアの永久凍土地帯にある都市で建物が倒壊する恐れがあることが明らかとなった。永久凍土の融解が都市に甚大な影響を与える可能性があるという。 本調査では、シベリアの都市4か所が詳細に調べられた。 ロシア内で最大の地域の中心都市。永久凍土のためにこの都市では家々に「足がついており」、寒さゆえに冬の間ずっと車の エンジンが停止されない 。 これらすべてがヤクーツクだ。 元地方公務員。農業土木技術者。農業基盤整備の設計・施工に係わること42年、そのノウハウを生かして自然エネルギーの有効利用を考えています。栃木県在住。. 永久凍土 地帯でも、夏には地表面は融ける。この夏に融ける地表近くの層を活動層と呼ぶ。こ の活動層には、その下の永久凍土が水分を透さないため、凍土の融水や降水が蓄えら れる。このため、永久凍土地帯でも一般的には植生はある。 シベリアなどの高緯度の地域では、地球全体の平均に比べ倍以上の速さで気温上昇が進行しています。ロシアはその国土の3分の2が永久凍土の上にあり、この町では永久凍土が解けた影響で6割の建物が変形したともいわれています。 Copyright©
ロシアの北極圏内のノリリスクで資源工場の火力発電所付属施設から約2万1000㌧のディーゼル燃料(軽油)が流出した事故で、ロシア政府は建物の基盤の永久凍土が緩んだことが事故の原因とみて、全土に展開する同様の危険な構造物の点検を命じた。 永久凍土の定義は「土壌の温度が0度以下(氷点下)の土地でその状態が冬から夏を経てまた次の冬になるまでの間続いている土地」とされています。 「永久凍土」とは言いますが、厳密には2年間氷点下であれば永久凍土と認識されるのです。 凍っているのは土ではなく土に含んでいる水分です。凍った水分は地中深くなると地表の温度の影響を受けなくなってしまうので、氷は解けることなくずっと凍ったままになります。この状態が「永久凍土」と言われるゆえんとなっています。 永久凍土というとアラ … 解ける永久凍土. 永久凍土とは. ロシアの SNS に、「北極圏にある永久凍土の場所でジャガイモが育っている」という投稿がなされ、話題となっています。 永久凍土とは、 永久凍土とは少なくとも2冬とその間の1夏を含めた期間より長い間連続して凍結した状態の土壌を指す。 (Wikipedia) とちぎ ライフLABO
ネットのナショナルジオグラフィック・ニュースから、「永久凍土が急速に融解している・・」という話ですが、随分前に一度していることです。(以下のURL:「私の世界・知らない世界―ロシアのチュクチ と永久凍土が溶けると大変! ,
つまり、2年間地中の温度が0度以下のところであれば、そこは「永久凍土」だと言うわけです。 永久凍土とは? 永久凍土と聞くと、シベリアやアラスカなど、寒さの厳しい限られた地域にしか存在しないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、地球上の陸地の14パーセントほどの広い地域が永久凍土帯と呼ばれます。 もしいつか人類が滅亡するとしたら、その理由はなんだろう? 隕石衝突、核戦争、カルデラ破局噴火、宇宙人襲来、コンピュータの反乱、いろいろな理由が考えられるだろう。そんな人類滅亡御理由のひと … シベリアなどの高緯度の地域では、地球全体の平均に比べ倍以上の速さで気温上昇が進行しています。ロシアはその国土の3分の2が永久凍土の上にありますが、その土台が解け始めているよ … まず、永久凍土とは、2年以上にわたって、土壌の温度が0度以下となる土地のことを言います。実は永久凍土とは、地表に氷が存在するかどうかではなく、地表に含んだ水分が凍っているかどうかで定義されるのです。そんな永久凍土が近頃、各地で融解していることで、様々な発見があったと話題になっています。 例えば、絶滅してしまった動植物の種が発見されたことが挙げられ、ロシアでは遥か昔に絶滅したとされる、マン … 次の2世紀でアラスカ州とシベリアのほぼすべての永久凍土が突然急速にとけ始め、記録的な量の温室効果ガスが排出される。米航空宇宙局(NASA)の学者らがCryosphere誌で発表した。 2020 All Rights Reserved. 地球上の氷は主に北極と南極にありますが、その周辺は氷や永久凍土が存在し人間が生きていく事は非常に難しい環境です。 しかし人類の進化によって、化石燃料を消費して二酸化炭素を排出し続ければ・・・・ なんと気候変動が進み地球上の氷を溶かしてしまいます。 そんな事知っているって!!と言いたい人はいますよね? しかし、地球上の氷が全て溶けてしまったらいったい私たち人類にとってどんな災難が待ち受けているのかをご存知ですか? キンキンに冷えているカキ氷が食べれなくなります。( … ずいぶんと前からシベリアの永久凍土が融け始めていることは知っていましたが、更に深刻度が増しているようです。, 「地球温暖化は陰謀論だ!」などと言っている間に事態はどんどん進んでしまって、もはや取り返しのつかないところまで来てしまっているのでしょうか。, 永久凍土が融けると、新たな感染症が生まれる可能性が指摘されている。日本ではこうしたニュースがあまり伝えられていない。, シベリアで38.0℃観測、北極圏史上もっとも高温か(森さやか) – Y!ニュース https://t.co/sqTrZdwKVe, 地球温暖化でシベリアの永久凍土が溶け、地中のメタンガスが大量に放出されている。メタンガスの温暖化効果は二酸化炭素の25倍。もう手遅れかも https://t.co/uwLewoLFwi, この記事でも永久凍土が融ければ「永久凍土の融解で、長い間眠っていた病原菌が目覚めるという、そんな恐ろしい事実も報告されています。」とあります。, 石油や石炭を中心とする化石燃料を、この100年くらいの間に人類が大量使い続けた結果、地球のキャパシティーを超えてしまったのではないか。そんな気がしています。, 怖い話ですが、たとえ現在のコロナウイルスが収束したとしても新たな病気が世界中に蔓延することも考えられます。, 多くの人が使ってくれれば、大企業は儲かりませんが、確実に庶民の暮らしは楽になりますし環境も良くなるはずです。, ロシア・シベリアの北部に「世界の寒極」と呼ばれる町ベルホヤンスクがあります。これまでの最低気温記録は氷点下67.8℃と、冬にはとてつもない寒さが襲います。, この町の気温が20日(土)、38.0℃まで上昇しました。これはこの時期の最高気温の平均を16℃も上回ります。, この記録が世界気象機関に正式に認められることになれば、シベリアの観測史上最高気温どころか、北極圏における史上最高気温となる可能性があります。, (↑環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが、フィンランド人の気象学者の投稿をリツイート), 下の折れ線グラフは、ベルホヤンスクの日最高気温を表したものです。12日(金)から右肩上がりで気温が上昇し、17日(水)からは連日30℃を超える暑さとなっています。, それはシベリア上空で偏西風が大きく北に蛇行し、南からの暖気が断続的に流れ込んでいるためです。天気図上の等圧線の形は、まるで膨らんだお餅やオメガ(Ω)の字に似ているため、「オメガブロック」も呼ばれます。, オメガブロックは同じ場所に長期間居座るため、熱波が1週間以上にわたって続くことがあります。実際ベルホヤンスクでは24日(水)頃にかけても、30℃半ばの高温が予想されています。, シベリアなどの高緯度の地域では、地球全体の平均に比べ倍以上の速さで気温上昇が進行しています。ロシアはその国土の3分の2が永久凍土の上にありますが、その土台が解け始めているようです。, 今月上旬には、ノリリスクという町の火力発電所のオイルタンクに亀裂が入り、2万トンもの軽油が流出しました。油で汚染された周辺の川は怪しげな赤色に染まり、環境保護団体は「北極圏史上最大級の燃料流出事故」と指摘したほどでした。, その原因も、永久凍土が解け地盤が緩んだためと考えられています。この町では、永久凍土が解けた影響で6割の建物が変形したともいわれているのです。, 永久凍土の融解で、長い間眠っていた病原菌が目覚めるという、そんな恐ろしい事実も報告されています。, 2016年シベリアで2,000頭ものトナカイが死亡、そのあと人にも感染して、少年1人が亡くなるというニュースがありました。, どうもその理由は、70年前に炭疽菌に感染した動物の埋葬地の氷が解けたことにあるようです。そこに付着していた病原菌がトナカイに移り、その後トナカイを食べた人にも移ったと見られています。, ロシアと言えば、北極海航路が開いたり、天然資源開発が進んだりと、「温暖化の勝ち組」と言われてきました。しかし同時にこうした恐ろしい問題も生まれています。, NHK WORLD気象アンカー。南米アルゼンチン・ブエノスアイレスに生まれ、横浜で育つ。2011年より現職。英語で世界の天気を伝える気象予報士。日本気象学会、日本気象予報士会、日本航空機操縦士協会・航空気象委員会会員。著書に「竜巻のふしぎ」「天気のしくみ」(共著/共立出版)がある。『世界』(岩波書店)にて「いま、この惑星で起きていること」を連載中. 永久凍土とは、その定義は至って簡単で、土壌の温度が0度以下(氷点下)の土地で、その状態が冬から夏を経てまた次の冬になるまでの間続いている土地を言います。. 北極協議会(ACIA) と国際北極科学委員会は、北極における地球温暖化の影響について科学的な分析を行った結果をまとめた報告書を発表しました。 北極協議会には、アメリカ、カナダ、ロシア、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、アイスランドが加盟しており、今回のイベントはアイスランド政府が主催しました。 まず、北極協議会のロバート・コーレル氏は報告書の全体像についてふれ、「我々の海面上昇の予測は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測している高さを超 … ロシアには永久凍土が掃いて捨てるほどあり、国土の3分の2、タイミル半島からチュクチ半島までが永久凍土で覆われている。凍り付いた大地で暮らすのは非常に困難だ。冬は厳しく、大地には特に何も育たず、建物を建てるのにも相当の費用がかかる。